著者
春本 龍彬
出版者
佛教文化学会
雑誌
佛教文化学会紀要 (ISSN:09196943)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.28, pp.61-78, 2019 (Released:2020-06-19)
参考文献数
40

これまでのところ幾つかの見解が提示されているが、廬山寺に所蔵されている『選択本願念仏集』の来歴についてはまだ不確かなところがある。そのため、私達は現存する史料に基づいて『選択本願念仏集』の草稿がどのように相続されたのか検討しなければならない。 記述に依れば、法然が最初に廬山寺所蔵の『選択本願念仏集』を所持していたように見える。次に、それは高山寺に所属した僧侶である信慶によって高山寺の経蔵に安置されたようである。その後、それは何らかの事情で顕光院によって管理されたと考えられる。それから、顕光院がそれを清浄華院へ預けたのである。 また、廬山寺の町田智元氏は皇室が『選択本願念仏集』を廬山寺へ下賜したと述べている。したがって、私達は清浄華院において保管されていた『選択本願念仏集』は最終的に皇室を経由して廬山寺へ移動されたと結論付けることが可能である。 廬山寺所蔵の『選択本願念仏集』は多くの人々によって様々な場所で保護されていたのである。

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J-STAGE Articles - 廬山寺蔵『選択本願念仏集』の来歴をめぐって https://t.co/RhRzEqdEIF わたしは蓮池堂記録は全く信用していなくて、「顕光院」とは「遣迎院」をごまかしながら指した記述だと思う。要は証空がいた寺だから在ってもおかしくなく、それが本山に来た、と言いたかったのだと思う。

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