著者
若松 宏武 寺崎 浩司 島津 光伸
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.445-451, 2017-06-05 (Released:2017-07-12)
参考文献数
14

ゲフィチニブは上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子を標的とした非小細胞肺癌がんの治療薬であり,EGFR遺伝子に活性化変異を有する患者には奏効を示し,本治療薬の対象となるが,治療後1年位でEGFR遺伝子に薬剤耐性T790M変異が出現し,治療効果が消失することが知られている.この変異を患者から早期に発見することは,治療薬の変更や副作用を回避する上で重要な情報となる.耐性変異の早期発見には低侵襲材料によるモニタリング検査が望ましいが,血液などには正常細胞が多数混在するため,変異型細胞の混在率が低く通常の検出法では検出困難な場合が多い.今回,著者らは光応答性プローブ(PREP: Photo-Reactive Probe)を利用した高感度な変異検出法(光クランプ法)を開発し,T790M変異について高感度に検出可能であることを確認した.本法は,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)前のサンプルDNAに直接処理するだけであり,様々な検出アプリケーションに応用が可能である.また,複数の変異点に対して同時に処理することも可能であり,微量な遺伝子変異を検出する際の非常に有効な手段であることを示すことができた.

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光応答性核酸プローブを利用した微量遺伝子変異検出 https://t.co/MYghAmRAaz

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