著者
山崎 美和恵
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.920-923, 2009-12-05 (Released:2020-01-18)
参考文献数
30

湯浅年子(1909-1980)は,日本初の女性原子核物理学者である.第2次世界大戦中と戦後,フランスの研究所にめって,主に核の放射性崩壊と核反応を研究,多くの成果を挙げた.様々な文化活動を通して日仏の文化交流に大きく貢献し,また日本の若い女性科学者の援助育成にも力を注いでいた.湯浅の著作物,『パリ随想』等々の内容は,科学と人生への考察に溢れている.

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日本物理学会誌は宝の山。湯浅年子の生涯。https://t.co/frYHV9K5wd 「たとえ爆弾のもとに死のうとも悔いないからどうか呼び戻してください」。パリ留学早々、戦争のため避難。疎開先からパリの教授に手紙で文字通り必死の訴え。戻って研究を再開するも独軍に占領...。それでも『最後まで徹底的に』。

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