著者
斯波 弘行
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.66, no.10, pp.735-743, 2011-10-05 (Released:2019-06-14)
参考文献数
48

超伝導の理論はカマリング・オネスによる発見から40数年間の実験研究の上に提出されたギンツブルクとランダウの超伝導の現象論(GL理論,1950年)とバーディーン,クーパー,シュリーファーの超伝導のミクロな理論(BCS理論,1957年)の2つの画期的な仕事によって基礎が築かれた.その後の半世紀にこれらの理論の深化,拡大が進み,超伝導のメカニズムについての現在の理解はBCS理論直後とはずいぶん違っている.また,物性科学の他の問題との接点へ研究者の目が向きつつある.この小論では超伝導現象の理解に向けた現在までの理論研究を(1)超伝導はなぜ多くの物質で普遍的に起こるのか,(2)超伝導にはどれほどの多様性があるのか,それは物性物理の他の分野の発展とどのように関係しているか,の2つの観点から整理したい.

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日本物理学会誌は宝の山。超伝導理論入門。https://t.co/HCKALrcKxD フェルミ縮退した電子系はごく一般的に電子対凝縮が起こりうる。あとは引力がどう生まれるか。それどころか電子間のクーロン力(斥力)でも超伝導が起こる場合がある。物質中のメカニズムはさまざま。楽しい。

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