- 著者
-
中村 泰信
- 出版者
- 一般社団法人 日本物理学会
- 雑誌
- 日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
- 巻号頁・発行日
- vol.66, no.10, pp.762-769, 2011-10-05 (Released:2019-06-14)
- 参考文献数
- 70
- 被引用文献数
-
2
巨視的量子効果としての超伝導に関わる実験の歴史と最近の進展を概観する.特に超伝導秩序パラメータの位相がどのようにして理解され,制御されてきたかということに注目する.巨視的量子コヒーレンスや量子計算といった新しい概念が大きな動機付けとなって研究が進み,電気回路上で人工的な量子力学系を設計しその量子状態を自在に操ることができるようになってきている.