著者
廣木 義久 藤井 宏明 平田 豊誠
出版者
日本地学教育学会
雑誌
地学教育 (ISSN:00093831)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.119-128, 2016-03-31 (Released:2017-05-31)
参考文献数
18

岩石の風化作用による土砂の形成の理解における土に関する学習の効果を,中学生を対象に検証した.土には花崗岩の風化物である粘土質のマサを用いた.授業では,生徒は次の二つのことを学んだ.土はさまざまな粒径の粒子,すなわち,礫・砂・泥(粘土を含む)の混合物であること,土は岩石の風化作用により形成されること,である.単元終了直後には,89.3%の生徒が砂の形成を風化モデルで説明し,その割合は,単元終了から3カ月後でも70.7%と高い値を維持していた.

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砕屑物の生成において本質的に重要な役割を果たしているのが風化作用であることは,砕屑物の生成や侵食・運搬・堆積プロセスについて論考したことのある研究者にとっては自明のことだと思います。地学教育の分野でも問題点が指摘されるようになっています。例えば次の論文 https://t.co/1P76cWuXBn https://t.co/quqlESMgb7

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