著者
黄 宸佑 竹田 謙一
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.243-246, 2016-08-25 (Released:2016-09-13)
参考文献数
18
被引用文献数
1

本研究では,羊毛食い発現の日内変動を2つの飼育密度条件下で調べた.供試個体を高密度(全45頭,1頭/m2)と低密度(全24頭,0.4頭/m2)条件下で供試個体の羊毛食いを10分間隔で5分間の連続観察を行い,各個体ごとの羊毛食い発現回数と,羊毛食い1回あたりのバイト数,羊毛食い発現個体数を記録した.両飼育密度条件下において,夕方の給餌後の時間帯での羊毛食い回数,バイト数が他の時間帯より有意に多かった(P<0.05)が,1回あたりのバイト数は有意に少なかった(P<0.05).また,1日あたりの羊毛食い発現個体割合は,夕方の給餌後に最も多くなった(P<0.05).以上より,ヒツジの羊毛食いは摂食行動後に多発し,摂食時における何らかの口唇への刺激不足が羊毛食い行動発現に影響している可能性が示唆された.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

羊が仲間の毛を食べてしまう現象について。飼育下だと飼料を噛んでる時間が短いから?というの、面白かった。 #今日の論文 『ヒツジにおける羊毛食い発現の日内変動』 日本畜産学会報 Vol. 87 (2016) p. 243-246 https://t.co/3LKj6xWqA0

収集済み URL リスト