著者
野口 貴文 兼松 学 福山 智子
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.1091-1096, 2016 (Released:2017-11-01)
被引用文献数
1

2016年7月,日本建築学会より「鉄筋コンクリート造建築物の耐久設計施工指針・同解説」の改定版が発刊された。2004年に発行された初版では,鉄筋コンクリート造建築物の耐久設計における性能設計の枠組み・方向性が導入された。本改定では,関連規基準類への整合化,設計劣化外力の見直し,仕上材の有する躯体保護性能とその経年低下の考慮,塩害やアルカリシリカ反応に関する最新技術の取込み,凍害モデルの再構築,品質管理・検査に関わる新手法の紹介,付録における耐久設計例の充実などが行われた。本稿では,2016年改定版の主な改定点を取り上げて解説する。

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