著者
吉岡 祐亮 落谷 孝広
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.35-46, 2020-01-25 (Released:2020-04-25)
参考文献数
65
被引用文献数
2 1

現在、核酸医薬品や抗体医薬品などの分子標的医薬品の開発が盛んに行われており、その治療効果が期待されている。実際、マウスを用いた治療効果の測定では一定の評価が得られているが、それら評価は腫瘍局所に投与したりして評価している場合もあり、局所投与に限定されるのが現状である。しかし、ヒトの治療を想定したときに、局所投与可能な場合はほとんどなく、開発した医薬品を患部局所に効率的に送達するデリバリーシステムの開発が必要である。エクソソームは細胞が分泌するナノスケールの小胞であり、生体における天然の分子デリバリーシステムを担っている。このエクソソームの特徴に注目した新たなデリバリーシステムの開発が世界中で行われており、治療応用を示した実例も報告されている。しかし、技術的な問題点なども多く残っており、実用化に向けた研究段階である。本稿では、エクソソームを用いたドラッグデリバリーシステムの可能性、その利点や問題点などを述べる。

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@a_kruschke @yukwest69684489 https://t.co/jDqJTwYzQV DDSとしての開発が進んでいるのも一つポイントかと。 ただし、免疫原性という点ではこのPDFに記載がありますね。 「エク ソソーム膜表面上にも PS が存在しており、これを 認識してマクファージは投与されたエクソソームを 貪食していることが示唆された。」
他の薬を狙った場所に届けるDDS(ドラッグデリバリーシステム)の運び手としても期待され研究が進められているらしい! https://t.co/Hn5HGr6qJc 15/n

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