著者
吉村 和久
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.384-393, 2020-11-25 (Released:2021-02-25)
参考文献数
15

1980年代初頭、原因不明の免疫不全症候群がアメリカを皮切りに世界中に蔓延した。まだ原因も治療法もわからないころは、エイズを発症したらほぼ1年以内に命を落とす、いわゆる現代の黒死病として恐れられた。しかし、2020年現在では、早期発見・早期治療を行えば、非感染者とほぼ同等の寿命を全うできるようになった。なぜなら、現在使われている抗HIV薬は強力かつ副作用が少なく、非常に飲みやすいためである。ここに至るまでには、治療薬開発の長くて苦しい道のりがあった。今回、30年以上にわたる抗HIV薬の開発の歴史をまとめてご紹介する機会を得、あらためてこれまでの治療薬研究の道のりを振り返りながら、今後の治療方法の方向性を考えていきたい。

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AIDS治療薬開発の歴史 https://t.co/LAN4cDjHIV
リンク先にありました「AIDS治療薬開発の歴史」にちょっと胸熱 https://t.co/O2aby1SMyF
@Cur4E7Iox5S0mOR ん?僕が見つけたやつ(日本の承認時期なのでアメリカより遅いはず)と違うな https://t.co/P2TqczbRSc https://t.co/L1knURhcuI
AIDS治療薬開発の歴史 https://t.co/Y5wWuhAoi7 > 抗 HIV 薬は2020年に入ってもまだ新薬が承認され続けている。これは、現状この薬を飲んだら終わりというような決定版が出ていないということにつきる。 抗HIV薬は耐性との戦いが今も続いてる。 https://t.co/z2g4nyR4uP
エイズ治療の抗HIV薬はどうなっているんだろうと調べたら、、、 『世界初の抗HIV薬として承認された AZT から始まった、30年以上にわたる抗HIV薬の開発の歴史は未だ終わりを見ない』https://t.co/ez45s65QiD コロナワクチンは人類あげて人体実験中。まあ30年位は開発が続くのかな。

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