著者
劉 一イ 森 健
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.142-148, 2022-03-25 (Released:2022-06-25)
参考文献数
48

無害な外来抗原と自己抗原に対する免疫寛容が破綻することで生じるアレルギーや自己免疫疾患は、近年患者数が増加している。その寛解に向けて、抗原に対する免疫寛容を誘導する免疫寛容療法が研究されてきた。免疫寛容療法では、抗原を効率的かつ特異的に目的の免疫細胞に送達した後、これらを寛容性の表現型や不応答などへと導く必要がある。その際、医薬品には、抗原に対する免疫反応の回避、免疫細胞の標的化、および免疫細胞の調節の3つの機能が求められる。本稿では、抗原特異的な免疫寛容を誘導する戦略と医薬品の設計について概説し、最近の研究の例を紹介するとともに、将来展望を述べる。

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mRNAワクチン2回目の接種で恐らくADCCや補体活性化による細胞破壊が起きるよね。 すると、自己抗原とスパイクタンパクが同時に取り込まれて寛容に誘導されたりするんかな? https://t.co/nNW7tQbgv6 https://t.co/9QK5xDThZU
@blanc0981 抗原特異的な免疫寛容を誘導する医薬品の設計 - J-Stage https://t.co/ec4byFqkMR

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