著者
八尋 茂樹
出版者
日本デジタルゲーム学会
雑誌
デジタルゲーム学研究 (ISSN:18820913)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.29-36, 2012 (Released:2019-10-01)

本稿ではデジタルゲームのうちコミュニケーション可能な癒し系シミュレーションゲームを利 用した、不登校児童、あるいはひきこもり青年に対する教育福祉的支援の施療事例、すなわち、対象 児童(青年)をデジタルゲームを媒介とした施療によってコミュニケーション不全から回復させ、対 峙する問題への対処・治療ができる段階まで促進させるアプローチの試みを提示した。適切な手法に 則って利用することで、一般的な娯楽目的で流通しているゲームソフトの中にも、教育福祉的支援に も有用である、社会性育成的要素を強く含んだ作品が存在する可能性があり、今後、教育福祉分野に おいてデジタルゲーム研究が促進されるべきであると本稿では考える。

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ぶつ森を使ったものもある。 教育福祉的支援の視座から見たデジタルゲームの可能性に関する研究 https://t.co/K8QAxS8Uff

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