著者
高橋 史樹
出版者
Japanese Society of Agricultural, Biological and Environmental Engineers and Scientists
雑誌
生物環境調節 (ISSN:05824087)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.29-33, 1975-03-31 (Released:2010-06-22)
参考文献数
13
被引用文献数
15

カブトエビは水田の代かき後数日で出現するが, その生態学的特徴には一年生水田雑草と類似のものが多い.これらの雑草の種子の中には光の刺激によって発芽するものがあるので, このような現象がアジアカブトエビ卵の孵化についてもみられるか否かを検討したところ, 光の効果を受けることがわかった.20℃で, いろいろな日長および全明, 全暗の条件下で, 茨木市内の水田土壌に含まれている卵および土壌を除去した飼育貯蔵卵に注水し, 孵化の状況を観察したところ, 8~24hrLの日長下では短期間に高い孵化率がみられたが, 4hrL以下の日長下では孵化が遅れ, とくに全暗条件下ではその遅れが著しかった.

言及状況

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説明書に直射日光の当たらない明るい場所に置けとあって、もしかして孵化条件に光感受性があるのかなと思って調べてみたら1975年の論文があった。4h以下の日長下では孵化が遅れるらしい。最適は8hぐらい。よくある失敗事例は光不足が原因だったのかも。 https://t.co/OS6QGFI3ai
@Yamato5353 @ikmn_world https://t.co/Cq0QaphpYZ 斜め読みだけど光だとこんなのもやってる すごい前1番びっくりしたのはカブトエビ=益虫と思ってたが 害虫とされてるところもあるというとこでした

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