著者
杉江 あい
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.312-331, 2018 (Released:2018-05-31)
参考文献数
20

2017年8月25日以降,67万人以上のロヒンギャ難民がミャンマー国軍による弾圧を逃れてバングラデシュに流入した.この前代未聞の人道危機を受け,バングラデシュ政府およびさまざまな国際機関やNGOが協働して支援を行っている.本稿はロヒンギャ難民支援の実態をフィールドワークによって明らかにし,キャンプ・世帯間の支援格差がどのように生じているのかを検討した.現行の支援体制は,多種多様な支援機関とその活動を部門内/間で調整し,またキャンプの現状を迅速かつ頻繁に把握・公開して支援活動にフィードバックする機構を備えている.しかし,最終的には支援の濃淡を解消するための全体的な調整よりも,各支援機関による現場選択が優先されてしまい,中心地から遠く,私有地に立地するキャンプでは支援が手薄になっていた.このほかにも,配給のプロセスやその形態,共同設備の管理等,現行の支援体制において改善すべき具体的な問題が明らかになった.

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「日本地理学会賞(論文発信部門)」これまでの受賞論文からご紹介します。 杉江あい 「バングラデシュにおけるロヒンギャ難民支援の現状と課題」 https://t.co/4cjBjjsirc https://t.co/C6RyR9MltQ
【E-journal GEO掲載論文】杉江あい 2018.バングラデシュにおけるロヒンギャ難民支援の現状と課題,E-journal GEO 13(1),312-331.https://t.co/4cjBjjJTiK

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