著者
和田 崇
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.380-399, 2023 (Released:2023-09-21)
参考文献数
50

本研究は,2030年冬季五輪の招致を目指す北海道札幌市を事例に,Müller and Gaffney(2018)が提起したスポーツ・メガイベントの評価項目を用いて,五輪招致の推進派の説明と反対派の主張を比較分析した.その結果,推進派も反対派もその主体や活動が札幌市だけのローカルレベルにとどまらず,東京を中心とするナショナルレベルの組織,さらに欧米を中心とするグローバルレベルの組織と結びつき,各派でグローバルに共有される論理や戦略が導入されていることが確認できた.そのこともあり,札幌市における推進派の説明と反対派の主張は過去の五輪開催都市や立候補都市のそれと類似しており,推進派は五輪が市民に夢と希望を提供し,都市再開発と地域経済・観光集客の活性化に結びつくと説明し,反対派は国際オリンピック委員会(IOC)と五輪の祝賀資本主義的体質を批判し,市民生活に直結する政策の優先実施と招致決定過程への住民参加を求めていた.

言及状況

外部データベース (DOI)

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@NoMoreIOC_JP なるほどです。補足ありがとうございます。 なお,こちらの論文によると,現在の2030年招致に続いている活動は,上田市長時代の2013年に2026年冬季大会の招致を表明し,秋元市長に引き継がれたとされています。 https://t.co/magkp44HHD
抄録だけ読んだけど、?って感じ。反対派はSNSでの活動が不十分、札幌市だけでどうにかしようという発想が見受けられる、全国へのアピールが足りないって指摘した方がいいよね。 https://t.co/OTAdivtOK5
2030年札幌オリンピック招致に関する地理学論文が発表されました。どなたでも読めます。 #札幌五輪招致に反対します #NoSapporoOlympics 和田 崇(2023):2030年札幌冬季五輪を推進する側の説明と反対する側の主張.E-journal GEO 18: 380-399. https://t.co/magkp44HHD
新着記事を登載しました。E-journal GEO [ タイトル ] 2030年札幌冬季五輪を推進する側の説明と反対する側の主張 [ 著者 ] 和田 崇 [ DOI ] https://t.co/COdWl1C2FG

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