- 著者
-
二村 隆史
- 出版者
- 公益社団法人 日本薬学会
- 雑誌
- ファルマシア (ISSN:00148601)
- 巻号頁・発行日
- vol.53, no.7, pp.696-698, 2017 (Released:2017-07-01)
- 参考文献数
- 7
大うつ病性障害(うつ病)は1つの病気として診断されているが,症状に多様性があり,発症の原因も解明されていなことから,未だ明確な治療薬ターゲットを特定できていない.その診断についても,治療方法,時代,社会的環境により変化してきた“曖昧さ”を持った疾患であり,このことも治療薬の開発を困難にしていると考えられる.本稿では,その内容と今後の展望について述べたいと思う.