著者
荒木 良太
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.61, 2021 (Released:2021-01-01)
参考文献数
1

脳と腸は,自律神経系や液性因子(ホルモンやサイトカインなど)を介して密に関連していることが知られている.近年,次世代シーケンサーを用いたメタゲノム解析法の登場により,ヒトの腸内細菌叢の実態が明らかになってきた.このことから,脳と腸だけでなく腸内細菌叢を加えた「脳-腸-腸内細菌叢軸」という概念が提唱され,腸内細菌叢の包括的な解析による中枢神経系疾患の病態メカニズムの解明が期待されている.こうした背景から本稿では,メタゲノム解析とバイオインフォマティクスツールにより,統合失調症患者の腸内細菌叢を包括的に解析したZhuらの論文を紹介する.なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.1) Zhu F. et al., Nat. Commun., 11, 1612(2020).

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そうそう。今日薬学会の雑誌読んでて、腸内細菌の分布が統合失調症に影響を与えるって研究のトピックス読んだ。Streptococcus vestibularisたからしいけど、ハラの健康もアタマに大事ってことですね。 (リンク先は学会員しか読めないけど概要はみんな読める) https://t.co/zQE3DeW3UF

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