著者
牧野 利明
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.109-113, 2021 (Released:2021-02-01)
参考文献数
6

ブシは、トリカブト属植物の根を加熱等により減毒化した生薬であり、鎮痛の効能をもつ。ブシの漢方医学での薬能である散寒止痛から、オキサリプラチンの副作用、冷痛覚過敏に対する作用を検討し、その有効成分としてネオリンを同定した。ブシおよびネオリンは、パクリタキセルまたは坐骨神経結紮によるマウス神経障害性疼痛モデルでも有効であった。ネオリンは加熱により分解せず、減毒化してもブシが鎮痛薬として有用な背景を明らかに出来た。

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@mochikaifuku そうなんですか。 知らなかったです。 ナトリウムイオンチャンネルしか知らなかったです。漢方は奥深いですね。 ナトリウムイオンチャンネルの事を書いてあります。 https://t.co/vOSFGdZl4V
生薬成分と薬理作用の解明「麻黄を例として」 小林義典先生 https://t.co/GQwwz3ki68 ブシの神経障害性疼痛緩和作用とその有効成分 牧野利明先生 https://t.co/IFgrzuI3ap 生薬・天然物と臨床をつなぐ漢方薬 川添和義先生 https://t.co/8eOkAeupFU お楽しみいただければ幸いです。

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