著者
大河原 賢一
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.133, no.5, pp.266-269, 2009 (Released:2009-05-14)
被引用文献数
1 1

薬物には様々な物理化学的特性を有するものがあるため,化合物原体がそのままの形で生体に投与されることはきわめて稀であり,通常は適当な形状,すなわち剤形に加工され用いられる.医薬品の剤形の性質は,投与後の薬物体内挙動に多大なる影響を及ぼすため,最終的な薬理効果を支配する重要な因子となっている.したがって,医薬品の研究・開発段階において,製剤設計の果たす役割は非常に大きい.本稿では,薬物の消化管吸収の改善あるいはその制御を目指した製剤設計技術(DDS技術)に着目し,それらの現状を紹介させていただく.

言及状況

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@tdaigu こういうの「DDS 技術による消化管吸収の制御(大河原賢一)」。ここでいう、「シクロスポリンの SMEDDS 製剤」っていうのが恐らくネオーラルカプセル。 https://t.co/es73cs6jUx

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