著者
内藤 真帆
出版者
日本言語学会
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
vol.136, pp.153-176, 2009 (Released:2021-09-15)
参考文献数
9

本論文の目的は,ヴァヌアツ共和国のツツバ語で,移動の経路を表す三つの動詞sae「のぼる」,sivo「くだる」,vano「行く,横切る」が何に依拠して使い分けられているのかを明らかにすることである。はじめにこの三つの動詞についての説明を行い,続いてツツバ語話者がツツバ島内を移動する際の移動表現,副都心の置かれるサント島内を移動する際の移動表現,ツツバ島から他島へ移動する際の移動表現について考察する。そしてツツバ語において,移動の経路を表す三つの動詞sae「のぼる」,sivo「くだる」,vano「行く,横切る」が,①物理的な上下による対立,②心理的な上下による対立,③歴史的理由により生じた対立,という三つのカテゴリーにおいて使い分けられていることを示す。さらに,これらのカテゴリーにおける三つの動詞の関係について明らかにする。

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方角ではないけど、ツツバ語の移動動詞とか面白いよな ツツバ島は丘が北東-西南方向に走っていて、丘に並行な向きの移動は北向きが「横切る」で南向きが「くだる」 丘に直行する向きでも「横切る」は北向きで、南向きは「のぼる」 それぞれ南向きが太陽の動きに対応する https://t.co/6VAuFhHEC9

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