著者
中村 俊夫
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2006年度日本地球化学会第53回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.225, 2006 (Released:2007-11-01)

環境中の14Cは、宇宙線により継続的に作られているが、1950年代の後半から60年代の前半にかけての大気圏内核実験により多量に作られた。この核実験起源14Cの濃度の経年変動は、樹木年輪などを用いて詳しく調べられている。また、核実験起源14Cは食物などを介して人体にも含まれている。こうした核実験起源14Cの濃度を犯罪の遺体などについて調べることで法医学的科学捜査に利用する例を紹介する。遺体の毛髪、歯、骨から死亡年の推定法を議論する。

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@yan_tyabouzu @d_deridex 本当は100年くらい待ってみないと正確な測定はできないのかもしれませんが既に1967には解決済みで、 https://t.co/2aVEZNl1EY 2006には不思議な応用がありました。 https://t.co/n5avEsS3xo
核実験起源14C の経年変動の科学捜査への応用 https://t.co/xWLsq28W30 以上のことから,死体の推定死亡年はほぼ西暦 1977 年頃 その時の年齢は 30-37歳程度であると推定される 警察の捜査によると,この被害者は1978 年8 月に殺害され埋められた.女性の年齢は当時29歳(1949 年生)であったとされる

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