著者
村松 康行 松崎 浩之 大野 剛 遠山 知亜紀
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2013年度日本地球化学会第60回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.189, 2013 (Released:2013-08-31)

福島原発事故においても大量のI-131が放出されたが、もしも、初期被ばくが大きい場合は後になって甲状腺への影響が出る可能性がある。しかし、半減期が8日と短いため、事故当初の放射性ヨウ素の広がりや住民が受けた被ばく線量に関するデータは十分でない。そこで、I-131と同時に放出されたと考えられる長半減期の同位体であるI-129(半減期1,570万年)が指標になる。文科省が集めた土壌試料や我々が独自に集めた試料を用い、I-129の分析を試みた。AMSを用いたI-129の分析結果から約400箇所のI-131沈着量を推定した。今まで殆どデータがなかった福島原発から20 km圏内や南西側の地域を中心に、I-131の沈着量のマップを作成した。今回、値が加わったことで、I-131の沈着量の地域分布の特徴がより鮮明になってきた。

言及状況

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@jun_makino Q: I-129は甲状腺に取り込まれるのですか?甲状腺に対する影響は? A: I-129は甲状腺に取り込まれることはありますが、その影響については、情報が限られているため、科学的な根拠が不十分です。 https://t.co/TzgrQLie7P ヨウ素129の分析を通じた福島原発事故起源のヨウ素131の広がりと沈着量の再構築
@bunbunsenseikow この論文では、I129について語っていますあ、ごく微量とのことですね。『ヨウ素129の分析を通じた福島原発事故起源のヨウ素131の広がりと沈着量の再構築』 https://t.co/svtlgdltap
1 1 https://t.co/awrPMH1tMU

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