著者
古木 元気 井元 純平 落合 朝須美 山崎 信哉 難波 謙二 大貫 敏彦 Bernd Grambow Rodney C. Ewing 宇都宮 聡
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2016年度日本地球化学会第63回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.42, 2016 (Released:2016-11-09)

現行の環境中放射性Cs移行モデルに対する新たな因子として高濃度放射性Cs含有微粒子(CsMPs)の動態を調べた。福島県熊川河口堆積物、河川流域表層土壌から福島原発由来CsMPsを単離後、原子スケールで分析した結果、内部構造は他のCsMPsと同様にFe-Zn酸化物ナノ粒子の凝集体がSiO2のマトリックスに覆われていた。また、粒子内部からCsClおよびCsOHの内包物が同定された。河川流域と河口堆積物で同様の粒子が検出されたことから、CsMPsが表層水中を移行したことが示され、その後の海洋への流出が示唆された。

言及状況

外部データベース (DOI)

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γ線測定の結果から、CsMPs の単位質量当たりの放射能が福島の環境土壌に比べて 107~8 倍であることが分かった。TEM-EDX の分析結果から CsMPs の主な構成元素として O, Si, Fe, Zn, Cs, Sn, Rb, Cl, Mn が検出され、これらの元素は粒子内部に不均質に分布していた https://t.co/WgOdbiXn27
J-STAGE Articles - 福島表層環境中に存在する高濃度放射性セシウム含有微粒子のナノスケール解析とその移行挙動 https://t.co/7KkxcNFY88

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