著者
髙尾 昌樹
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.562-569, 2018-10-25 (Released:2018-12-11)
参考文献数
18

100歳を超える人,特に健康で100歳を迎えた人の脳病理所見を研究することは,加齢に伴う脳の変化を考える上で重要であると考える.実際,加齢とともに進展・悪化すると考えられてきた,アルツハイマー病の脳病理変化は,超高齢者において無制限に進行するわけではない.超百寿(110歳以上)の研究もふまえれば,むしろ病理変化の進行がみられていないともいえる.こういった加齢変化の少ない超高齢者の脳組織を用いた研究は,加齢変化のメカニズムを解明することにつながる可能性もある.

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Thorn-shaped astrocyteは疾患特異性は少なく、高齢者に恒常的にみられる所見とのこと。なぜCTEでもよく出てくるのかは分かってないらしい。 NCNPの高尾先生の解説では、超高齢者の脳内にもみられる所見とのこと 百寿者・超百寿者の脳病理学的特徴 https://t.co/1n9YhcAY1U
2.百寿者・超百寿者の脳病理学的特徴 https://t.co/Px7XI0nisC 加齢とともに進展・悪化すると考えられてきた,アルツハイマー病の脳病理変化は,超高齢者において無制限に進行するわけではない.超百寿(110歳以上)の研究もふまえれば,むしろ病理変化の進行がみられていないともいえる
J-STAGE Articles - 2.百寿者・超百寿者の脳病理学的特徴 https://t.co/Px7XI0nisC

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