著者
竹内 啓一
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.145-164, 1996-03-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
50
被引用文献数
1 1

ここで地域問題とは,近代国家において国内の特定の領域が提起する社会的,政治的,経済的問題のことである.それは当該国家の社会体制,すなわち広義の資源配分システムにかかわる問題であるので,国民社会のあり方の議論のかたちをとる.この意味で地域問題の提起は社会思想である.地域問題は国によってきわめて多様なかたちをとるし,現代世界においてその性格は急速に変容しつつある.しかし地域問題としてそれらの比較地誌,比較地理思想史の研究は必要であるので,ここでは地域問題のタイポロジーの基準の提示を,地域問題の内容,地域問題提起の主体,国家権力または体制の地域問題への対応という3っの視点から試みた.最後の視点,すなわち国家と地域の関係に関しては,第三世界諸国,旧ソ連・東欧のもと社会主義体制の諸国,そして西ヨーロッパ諸国の3つにわけて考察した.

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最近の学生は竹内啓一さんの文章を読む機会はあるのだろうか。 竹内啓一(1996):社会思想としての地域問題.地理学評論 69: 145-164. まずは,会長講演から読んでみよう。私も読み返します。竹内さんほど会長にふさわしい人物はなかなかいない。 https://t.co/7UMvX56W3q
文献でのオススメも載せておきます! (あくまで趣味での勉強なので詰めが甘いです!悪しからず!) イタリアにおける「南部問題」の起源と問題の展開 : イタリア南部研究のための序説https://t.co/rApCNG6lF7 社会思想としての地域問題 https://t.co/cturJWYQRS https://t.co/zU3AwsfPzg

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