著者
山内 昌和
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.73, no.12, pp.835-854, 2000-12-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
19

本稿では,縁辺部における人口や世帯の再生産が行われている例として,漁業が基幹産業となっている小離島の中から小呂島を取り上げ,戦後の世帯再生産のメカニズムを明らかにした.小呂島における世帯再生産は,漁業労働力の確保という経営体の戦略と,世帯維持に対する規範意識に代表される社会的な制約の双方が深く絡み合いながら行われていた.その際,イノベーション導入による漁業生産の拡大は経済的な保証を与え,一方で社会的制約は小呂島出身者に対し大きな影響力を有し,世帯再生産を支える要因の一つとなっていた.今後は,婚姻形態の変化などの社会的理由から若干の世帯数の減少が予想される.しかしながら,他地域た比べて漁業資源獲得に際しての相対的優位性が続くと想定されるため,今後とも一定の世帯数が再生産されていくであろう.

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【地理学評論掲載論文】山内昌和 2000.福岡県小呂島漁業コミュニティーにおける世帯再生産メカニズム.地理学評論73: 835-854.https://t.co/h8ii3ipqDG
念願の小呂島行である とても好きな論文の舞台 https://t.co/FuZTUPFG2J https://t.co/kUvhyyUuUR

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