著者
土屋 純 伊藤 健司 海野 由理
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:13479555)
巻号頁・発行日
vol.75, no.10, pp.595-616, 2002-09-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
21
被引用文献数
2 1

愛知県の書籍小売業は1980年代後半から急激に再編成が進んでいる.1990年代における大規模小売店舗法の運用緩和の中で,郊外のロードサイドを中心として,書籍チェーンによる大型店の立地が進んでいる.そうした大型店では,CD販売やレンタル業などの兼業化が進んでおり,大きな駐車場が設置されている場合が多い.加えて,名古屋市の都心部では都心再開発の進展とともに超大型店のテナント入居も進んでいる.このような大型店の店舗展開と雑誌を取り扱うコンビニェンスストアの発展によって,商店街や住宅地内に立地する中小型店の淘汰が進んでいる.そこで,売場面積100坪 (330m2) 以上の大型書店を事例として, GIS (地理情報システム)を用いて商圏の時空間変化(日変化)を分析した.その結果,名古屋市内では21時までには多くの店舗が閉店するために大型店がカバーする商圏範囲が縮小するのに対して,それ以外の地域では大型店の商圏がくまなく地域をカバーし,深夜になっても競争が激しいことが明らかになった.さらにロードサイド店に右ける深夜営業の実態を分析したところ,レンタル業などを併設する複合店が深夜の新たな市場を開拓していることが明らかになった.

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“名古屋市内では21時までには多くの店舗が閉店するために大型店がカバーする商圏範囲が縮小するのに対して,それ以外の地域では(…)深夜になっても競争が激しいことが明らかになった.”

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東京以外の日本の都市で「都心」との言及がある地理学の論文の一例 土屋ほか(2002): 名古屋 https://t.co/UCy4N0mY3O 戸所(2006): 京都 https://t.co/ZPD0qFjH0B 長沼ほか(2008): 福岡 https://t.co/IoLITEd7ya 秋元(2014): 富山 https://t.co/7GoXp7JUEO 稲垣(2016): 大阪 https://t.co/G05ndsNykW
【地理学評論掲載論文】土屋 純・伊藤健司・海野由理 2002.愛知県における書籍チェーンの発展と商圏の時空間変化.地理学評論75: 595-616.https://t.co/ORR5w40njP

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