著者
新名 阿津子
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:13479555)
巻号頁・発行日
vol.79, no.8, pp.423-434, 2006-07-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
16
被引用文献数
4

本稿は専門事業所サービス業である経営コンサルタント業を取り上げ,その集中がみられる東京都港区を事例に,経営コンサルタント業の立地特性とその要因を明らかにしたものである.その結果,広域的な地域選択としての東京都心と,局地的な地点選択としてのオフィスビル選択では異なる要因が働くことが明らかになった.前者は,東京大都市圏への顧客の集中を背景に,交通の利便性や顧客への近接性,労働者確保の容易性,ニーズに合致する不動産の存在といった「都心性」と企業設立主体との近接性が,対面接触を重視する経営コンサルタント業の東京都心部における立地を誘発し固着化させていた.後者は,そうした東京都心部において,オフィス面積の需要拡大とそのコスト管理の二つを満たすための合理的なオフィスビルの選択行動であった.いずれにしろ,経営コンサルタント業の立地展開は東京都心に集中しており,都心外への分散化の可能性は低く,結果として東京一極集中の立地パターンを示している.

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【地理学評論掲載論文】新名阿津子 2006.東京都港区における経営コンサルタント企業の立地特性とその要因,地理学評論79,423-434.https://t.co/RCGbnaDT5H

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