4 0 0 0 OA 失語 : 書字面

著者
佐藤 睦子
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.198-204, 2011-06-30 (Released:2012-07-01)
参考文献数
5

文字の読み書き機能は口頭言語の獲得と密接に関わっている。そのため,「聴く」・「話す」・「読む」・「書く」のすべての言語様式が何らかの機能低下をきたす失語症の場合,書字の症状には書字機能自体の問題のみならず語想起障害など他の言語様式の困難さが反映されることが少なくない。書字の脳内機構を論じた大槻 (2006) によれば,書字達成には左中前頭回,左頭頂葉 (上頭頂小葉,角回) ,左側頭葉後下部がさまざまなレベルで関与している。これらの領域は失語症をもたらす Broca 野や Wernicke 野に隣接していることから,失語症例で書字障害をきたすのは必然である。本論では,失語症におけるさまざまな書字障害の実例を提示した。

言及状況

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というわけなので、「音韻性錯書」の責任病巣と言われると色んな場所で出ます。なので、調べにくかったのかもしれませんね。 非失語性の仮名失書(つまり仮名の純粋失書)でしたら病巣は調べれば出てくると思います
@tamatebako1025 個人的には、病巣暗記よりは症状を理解し、それとリンクして病巣を結びつける方がわかりやすいかなと思いました。失書だと、以下の論文は参考になるかなと思いますので、お時間があれば読んでみてください。 https://t.co/9IB6xDP6pF

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