著者
宇野 彰 春原 則子 金子 真人 粟屋 徳子 狐塚 順子 後藤 多可志
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.267-271, 2018-09-30 (Released:2019-10-02)
参考文献数
21
被引用文献数
3 1

発達性ディスレクシアでは, 読みだけの障害例は 40 年近く報告されていない。音読だけでなく書字にも障害が認められることから発達性読み書き障害と翻訳されることが多い。その背景となる認知障害について, 英語圏での音韻障害仮説を中心とする報告および他言語における共通点と相違点について解説し, 日本語話者の発達性ディスレクシア 84 名のデータに関して解説した。その結果, 日本語話者の発達性ディスレクシア児童・生徒の 65% 以上は複数の認知障害の組み合わせで生じており, 音韻障害のみが背景と思われる群は 20% 以下であり, 音韻障害のない群は 20% 以上とむしろ音韻障害を認めない発達性ディスレクシア例が多いことが分かった。

言及状況

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@kskspiyo また、日本語話者のディスレクシアについては、音韻障害のみが 背景と思われる群は 20%以下であり、音韻障害のない群は 20%以上とむしろ音韻障害を認めない発達性ディスレクシア例が多いことが分かった。という研究結果すらあります。 https://t.co/3mUfi7KvyT
「読み書きの問題」ほんとうに分かりにくいですよね。 ご紹介下さった宇野彰先生の論文を勉強してみます。(「高次脳機能研究 38(3) 267-271 2018) https://t.co/vhPSsiwNDN 私は論文とか研究とかはとても苦手ですが「ものごとがくっきり見える」ための助けになりますね! https://t.co/RjTpBIzExN
@RnR_Equipment 多分なんですけど、軽度重度の違いだけじゃなくて、夫とK.Uさんは由来が違いそうですよね。ま、夫は14/15なんでベタですわ。 こちらの論文で読みましたが夫は20.2%を占める「音韻+視覚認知」か、21.4%の「音韻+視覚認知+自動化」に当てはまりそうです。https://t.co/LKAFZr18aE
84名の日本人ディスレクシアの児童を調べた調査研究です 英語圏では音韻障害を中心とした報告がで目立ちますが、この報告では音韻障害に加えて視覚性記憶や自動化能力など複数機能の組み合わで生じていました 文字言語の性質の違いが、認知過程に影響すると考えられます https://t.co/lDelgkoUBP
発達性ディスレクシア (発達性読み書き障害) の背景となる認知障害─年齢対応対照群との比較─ https://t.co/aU4l5UPzsP

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