著者
酒井 正樹
出版者
日本比較生理生化学会
雑誌
比較生理生化学 (ISSN:09163786)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.76-86, 2012-04-30 (Released:2012-10-17)
参考文献数
7
被引用文献数
2

今回は細胞の興奮をとりあげる。興奮とは,生理学では細胞が活動電位を発生することと同義である。生きている細胞は,すべて静止膜電位をもっているが,体をつくる多くの組織細胞,たとえば肝細胞や上皮細胞などは活動電位を発生しない。一方,神経細胞(ニューロン)や筋細胞などは活動電位を発生する。活動電位とは,細胞内電位が一定の値よりも浅くなったとき,それに続く一過性の大きな電位変化のことである。活動電位発生のしくみは,静止電位のしくみを理解しておれば,さほど難しいものではない。しかし,学生には静止電位のときと同じく,知識不足や誤解があり,また誤ったイメージをもっている者がいる。それらは,高校の「生物」によるところが大きく,ぜひ正しておかねばならない。では授業をはじめよう。5つのコラムは,必要のない方にはとばしていただいて結構である。

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@botta_meringue この資料クソほどわかりやすくない? https://t.co/uwAb188KUv
「活動電位(action potential):脱分極方向に向かう大きな電位変化であり,通常,0mVを経て正の方向へ分極し,ピークに達した後,0mVを経てもとの静止電位にもどる。電位がプラスになっている部分をオーバーシュートと呼ぶ。」https://t.co/3DemT10oRI
@new_916Mol 自己解決できてたみたいですね すみません
オーバーシュートって言葉、生理解剖学での軸索での電位が閾値を超えたあとのことって意味しか知らなかったわ https://t.co/NHSQecEiPj
『対話形式による講義 これでわかるニューロンの電気現象』の該当箇所は、この解説論文が元になっているようです: 「その2:細胞はいかにして興奮するか」酒井正樹 https://t.co/YIMKB1cbk2 https://t.co/CCKnAhI6jp

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