著者
石原 和子 茶屋道 拓哉 増田 安代 永田 俊明 徳永 淳也
出版者
日本保健福祉学会
雑誌
日本保健福祉学会誌 (ISSN:13408194)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.1-11, 2010-11-30 (Released:2017-09-15)

精神科治療領域におけるインフォームド・コンセント(以下IC)に関わる熟練看護師の実践的知識を明らかにし、その過程を概念構造化することを目的とした。研究デザインは、グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)で、分析手法はStrauss&Corbin 1988版に準拠した。対象者8名は、女性6名と男性2名であり、年齢30〜54歳(平均43)、臨床経験年数10〜34年(平均22.7)、精神科経験年数のうち慢性期病棟6〜28年(平均14.7)、急性期病棟0.5〜11.5年(平均3.6)であった。分析の結果、《関係性の構築》、《コミュニケーション》、《信頼性の構築》、《服薬の導入と協働》、《セルフケアと社会性》、《退院への環境調整》と6つのカテゴリの基盤となる《チームアプローチ》を導き出した。ICにおける熟練看護師の根底に人間の尊厳を重んじる実践的知識が明らかになった。

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インフォームドコンセント(IC)はもはや精神科作業療法の実践には必須です。熟練看護師のICに対する実践的知識は非常に参考になります https://t.co/H8JIA4fSvz

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