著者
山川 勝史
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.49-56, 2021-06-30 (Released:2021-06-30)
参考文献数
11

新型コロナウイルス疾患の流行と同時に感染が懸念される場所の一つとして、満員電車が挙げられている。著者は、目に見えないウイルスの振る舞いを流体シミュレーションにより可視化し、これまでに満員電車における感染シミュレーションを実施していた。新型コロナ感染が広がり始めた2020年2月以降、本シミュレーション結果はテレビ、新聞、雑誌等数多くのメディアで取り上げられたものの、放送時間や記事面の制約による説明不足のため誤解を与えるものも少なくなかった。本論説では、これまでにメディアで紹介されたシミュレーションの正確な情報を記載するとともに、著者の考える満員電車における感染リスクについて記述している。ただし結論からいうと、ほとんどの乗客がマスクを着用している日本国内における電車内では、これまで同様、今後もクラスターは発生しにくい環境であると考える。

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@440_drums 結論から言うと、乗客がマスクをして発声の少ない日本の満員電車は三密を満たしません。電車って換気が良いんですよ。 という実験や記事はたくさん有りますし、なんなら2年前から言われてますけど、一応 例を上げますね。⇩ https://t.co/6hEGK6MpnI
@440_drums それについての論文なら存在しますよ。 https://t.co/YMSKMj30la
エビデンスかどうか分からないけど計算流体力学的には中々条件と感染者数が多くないと発生要因と決定づけることにはなりにくそう。 https://t.co/rBQrY3DklH
@karai97398349 ゼロじゃないと思いますけど、みんな無言なので+マスクだと意外と大丈夫だと思います。https://t.co/lyJJxlUfRS
満員電車は人は基本的に会話をしません。飛沫の拡散さえ避ける事ができれば満員電車でもクラスターは発生しないという研究結果が出ています。 https://t.co/2uiwSRXvtp https://t.co/zRpjXydsRc 学校は教室に来る人は決まっていますが、受験は不特定多数が同席します。 https://t.co/G6YfqAsk4B
@valuefp いちシミュレーションですが。 ダウンロードしたものは即行で読 むの挫折しました。 ⬇️のページでは「クラスターは 発生しにくい」との結論。 通勤・通学電車はイベント等と比 べると その場にとどまる時間が短い マスク着用 ほぼ喋らない なので納得してます(素人)。 https://t.co/xNWGHv2Lsh
https://t.co/K6WCgMZsSC こんなんか。。 まぁ、黙って乗ってる分にはしゃぁないってとこか??
例えば、こちらの富岳を用いた電車内でのエアロゾル拡散シミュレーション。計算モデルでは初期ウイルス飛沫半径を5μm以上に設定している。 しかし、ツリーにあるScience誌の論文では、0.25~4μmのエアロゾルにもRNAウイルスが多く含まれ、また浮遊時間も長いとされている。 https://t.co/28Wl5JHmfN https://t.co/IDT9yHScAu
山川 勝史 (2021) "満員電車におけるウイルス感染シミュレーション" _IATSS Review_ (国際交通安全学会誌) 46(1):49-56 ISSN:03861104 NAID=130008059177 / “満員電車におけるウイルス感染シミュレーション” https://t.co/PqlCpq5cyD

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