著者
奥 健夫
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.150-159, 2004-03-01 (Released:2019-05-03)
参考文献数
60

本研究では、すべての物理現象を説明可能な量子重力理論の有力候補であるホログラフィック原理に基づく現代宇宙論の観点から、意識のメカニズムに関する一考察を行うことを目的とした。ホログラフィック理論によれば宇宙は一枚のホログラムにコード化されており、究極理論は場や時空ではなく情報に関する理論になる可能性が指摘されている。人間の意識は情報から形成され、また意識はエネルギーを有すると考えられる。情報理論におけるシャノンエントロピーは、すべての自由度を考慮すればエネルギーに変換可能であり、またエネルギーは物質へ可変である。本研究では、意識の一形態である情報がエネルギーに変換され生命エネルギーとなり、その一部が物質化して身体を形成する原子を形成しているモデルを提案した。宇宙の時空は4次元のため、すべての情報が3次元境界面に記録されていることになり、そのI_<HB>&le;.2R^2×10^66 bits のコード情報が意識に対応していると考えられる。

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