著者
馬塲 美年子 一杉 正仁 大久保 堯夫
出版者
公益財団法人大原記念労働科学研究所
雑誌
労働科学 (ISSN:0022443X)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1, pp.12-17, 2013 (Released:2014-09-25)
参考文献数
21

交通事故の原因の約1割は,運転者の体調変化に起因すると言われており,今後の効果的予防策として,運転者の体調管理が挙げられる。特に,規制緩和の影響などにより労働環境が厳しい状況にあるタクシー業界では,運転者の高齢化も顕著であり,他の事業用自動車の運転者より,健康起因事故の発生率が高い。タクシー運転者では,脳血管疾患や心疾患の危険因子を持つ人が多いことが指摘されてきた。タクシー運転者の健康起因事故を予防するために,事業者と運転者,産業医の連携が必要であると思われる。さらに,業界や国などによる健康管理へのサポート制度の導入などが望まれる。(図4)

言及状況

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トラックや大型輸送車の方が、大きな事故になるため報道されやすいが、タクシー業界の方が結構厳しい状況にある。 ・低賃金 ・超高齢化 この論文によれば、バス、トラックと比べても健康障害による事故は、タクシーが2倍近い。 以前調べた自動車事故ではタクシーは横ばい。 https://t.co/shUBMbIBiq https://t.co/YdG62QDWh9

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