著者
福岡 幸二
出版者
公益財団法人大原記念労働科学研究所
雑誌
労働科学 (ISSN:0022443X)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.48-60, 2017 (Released:2019-11-16)
参考文献数
65

事故は,産業の種類を問わず発生し,毎年多くの人命と財産が失われ,事故防止は喫緊の課題である。本研究は,各産業が効果的な事故防止策を講じることができるようになることを目的として事故モデルの歴史的背景と事故モデルの適用分野について紹介する。事故モデルは,連続的事故モデル,疫学的事故モデル及びシステミック事故モデルに分類され,産業の特質である追跡の難度及び結合の度合い並びに事故の形態に応じて選択すべきことを鑑み,事故防止策には,各産業に適した科学的事故調査,事故モデルの使用を含む体系的な防止策が必要であることを示した。(図8,表1)

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病院勤務時代、医療安全にまったく興味関心のなかったけど、改めて学ぶと組織デザインやマネジメントなどの参考になることばかり。 「事故モデルの動向と各産業に適用できる事故モデル」 https://t.co/V5fpfReE70
あとで読む。>「事故モデルの動向と各産業に適用できる事故モデル」 https://t.co/tY4mSw1Taa
https://t.co/KdhhUXKHGA 事故モデルの動向と各産業に適用できる事故モデル WiegmannとShappell(2003)は,スイスチー ズモデルが実際の航空機事故分析に用いる際に限 界があることを認め,同モデルが体系的に使用さ れるためにはホールを明確にする必要があると主張している40)。

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