著者
和田 崇
出版者
経済地理学会
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.23-36, 2014-03-30 (Released:2017-05-19)
被引用文献数
2

大阪・日本橋は,1980年代後半から家電小売店数が減少する一方で,漫画やアニメ,ゲームなどオタク向け専門店が多数立地し,東京・秋葉原に次ぐオタクの街となった.20〜30歳代男性を中心とする関西圏のオタクは,自宅で密かに楽しんでいた漫画やアニメ,ゲームなどの趣味について,インターネット上で情報を収集したり,同人と交流したりしながら,オタク向け専門店が集積し,イベントが開催される日本橋に出かけている.彼らは日本橋を現実空間におけるホーム/居場所と認識し,そこで自己を表出し,趣味を他者と共有している.こうした状況を踏まえ,日本橋ではオタクを集客対象としたまちづくりが,2000年代半ばから商業者を中心に行われるようになった.その取組みは,既存の権力サイドにあたる商店街振興組合のキーパーソンが,オタクの街・日本橋の磁力に惹きつけられて集まった若者を巻き込み,彼らの意欲とアイデア,行動を引き出し,後押しするかたちで展開された.自らもオタクであり,オタクの感性と興味に応じた企画を立案できる若者の存在が,オタクの街・日本橋のプロモーションに重要な役割を果たした.

言及状況

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今日、マオを塾に送って行ったあと、四天王寺さんにお参りして、パリゴさんでバゲットを買い、なんばの高島屋まで散歩した。 途中日本橋のオタクタウンのど真ん中に初めて足を踏み入れて驚いた。電器屋街やったとは思えん…帰宅後その変遷についての論文読んだら面白かった。 https://t.co/I1SE7cXglf
CiNii検索する限りだけれど、直近の地理学の論文で「日本橋」を取り上げた研究は、東京の日本橋よりも大阪の日本橋のほうが多そう 大阪の日本橋地区における「趣味」の場所性 https://t.co/WZvg7q1YYM オタク文化の集積とオタクの参画を得たまちづくり : 大阪・日本橋の事例 https://t.co/MwWaZWmE7X
オタク文化の集積とオタクの参画を得たまちづくり : 大阪・日本橋の事例 https://t.co/Vwwl6KkhCd

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