著者
佃 和憲 平井 隆二 村岡 孝幸 高木 章司 池田 英二 辻 尚志
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.26, no.7, pp.863-865, 2006-11-30 (Released:2010-09-24)
参考文献数
7

例は33歳, 男性。作業場でふざけていてエアコンプレッサーを作業着の上から肛門部に押し当てた状態で, 空気を噴射され受傷した。激しい腹痛と腹部膨満のため当院に搬送された。胸腹部単純X線検査にて腹腔内に大量の遊離ガス像を認めたため, 腸管穿孔と診断し緊急手術を施行した。S状結腸から直腸にかけて25cmにわたり腸間膜対側の結腸紐の裂創が存在した。損傷範囲の大腸部分切除および人工肛門造設術を行った。切除腸管の粘膜面には縦方向の裂創が全周性に10本以上存在していた。術後経過は良好であった。圧搾空気による腸管破裂は特異な病態を示し, 漿膜面からの観察からでは粘膜面の損傷を完全には推測できず, 手術方法に注意を要すると思われた。

言及状況

外部データベース (DOI)

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https://t.co/bBgvseE5N7 圧搾空気によるS状結腸破裂の1例
33歳男性。作業場でふざけていてエアコンプレッサーを作業着の上から肛門部に押し当てた状態で、空気を噴射され受傷した。 https://t.co/hHjRoydCLO
肛門に圧縮空気を当てたら腸が破裂した例 https://t.co/povTu4ofvk "症例は33歳,男性。作業場でふざけていてエアコンプレッサーを作業着の上から肛門部に押し当てた状態で,空気を噴射され受傷した。"

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