著者
桶田 敦
出版者
日本選挙学会
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.103-115, 2019 (Released:2022-09-12)
参考文献数
5

2012年末,安倍晋三首相が第2次安倍内閣をスタートさせた。国会での数の力と「アベノミクス」による高い内閣支持率を背景に,特定秘密保護法や安全保障法制など,タカ派的政治姿勢を前面に打ち出した。その一方で,安倍内閣のメディア対策に,組織メディアや多くの組織ジャーナリストたちは萎縮し,やがて,政権への忖度や自己規制が台頭してきた。本論では,組織メディアの忖度を安倍政権との関係で論じ,メディア側の自己規制の背景の一因を考察した。政権の中枢への忖度,あるいは報道の自己規制が顕在化してきた背景には,安倍内閣によるアメとムチのメディア戦略があることが改めて確認された。

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安倍政権におけるアメとムチのメディア戦略-忖度と自己規制はどこから生まれたのか-桶田 敦選挙研究 35巻1号 2019年【特集】日本の選挙政治における連続と変化 https://t.co/O14aiKcQRn

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