著者
リード スティーブン•R
出版者
Japanese Association of Electoral Studies
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.17-29,186, 2000-02-28 (Released:2009-01-22)
参考文献数
23
被引用文献数
2

均衡状態というのは入りやすく,出にくい状態であるから,動態的な分析が最も適切と思われる。本論では,物理学のカオス理論で使われているリターン•マップを利用して,二つの均衡状態を分析する。一つは,筆者が提示した「M+1」法則で、有力候補者数が定数より一人だけ多い状態である。M+1の均衡状態がはっきりと出ているし,3人区により強く出て,定数が多くなるにつれて,均衡状態が弱くなる傾向を発見したのである。もう一つの均衡状態は,議席で計算した有力政党数と得票率で計算した有力政党数が一致する状態である。それは,論理的に整合的であるにもかかわらず,実証的な分析からは余りはっきりとは現れない。

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今日ツイキャスでお話ししたことのご参考に。 Steven R. REED「中選挙区制における均衡状態」 https://t.co/StUfNWYTGx 名取良太「2009年東京都議会議員選挙の分析」 https://t.co/UyeprsOzHT 岡野裕元「都道府県議会の選挙区構成の比較研究:公明党の選挙戦略をめぐって」 https://t.co/vPEJxUMNHL https://t.co/rxN4zkgLcM

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