著者
加藤 良平
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.88-92, 2017 (Released:2017-07-21)
参考文献数
6

近年,白血病やリンパ腫,種々の固形癌の診断や治療の選択に遺伝子検査が用いられるようになってきた。甲状腺腫瘍でも,これまで遺伝子変異に関する研究は数多く行われており,それぞれの組織型と関連が深い遺伝子異常(BRAF変異,RAS変異,RET再構成,PAX8/PPARγ再構成)などや腫瘍のプログレッションに関係する遺伝子異常(TERT変異,p53変異)などが報告されてきた。これらの遺伝子変異は甲状腺癌の形態診断の限界ともいえる判定困難領域(WDT-UMP,FT-UMP,NIFTP)に有用な情報をもたらすものであり,また,腫瘍の悪性度を形態像とは異なる面から推定できる可能性がある。本稿では,甲状腺腫瘍の組織型と遺伝子異常の関係を述べ,遺伝子異常からみた新しい分類を提唱した。さらに従来の形態診断に遺伝子診断を併用する可能性について記した。

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甲状腺癌の遺伝子診断は有用か? https://t.co/n3tW6lfw5E
今日の待ち時間に読んでいたのはこれ。頭の片隅に入れている領域を、少し掘るための作業です。 >甲状腺癌の遺伝子診断は有用か?(PDF):https://t.co/PAQldv9Gcg

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