著者
川崎 成一
出版者
日本高等教育学会
雑誌
高等教育研究 (ISSN:24342343)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.93-112, 2019-05-31 (Released:2020-06-03)
参考文献数
24

本稿は,米国大学の資産運用の基本的な枠組みを形成してきた,フィデューシャリー・デューティーの概念を軸に米国信託法の変遷を辿りながら,そこからみえる日本の私立大学における資産運用の特質と,近年みられる新しい資産運用の取り組みについて論じる.日本の私立大学は,本来フィデューシャリーとみなされるが,その資産運用はプルーデント・マン・ルールやプルーデント・インベスター・ルールからは乖離した,ポートフォリオ概念の欠如や単年度志向と公平性の希薄さ,自家運用,使い切り型の疑似基金という特質を有する.しかし,近年では,ポートフォリオ運用や外部運用,教育理念と合致した運用がみられ始める等,フィデューシャリーとしての責務を果たしていこうとする動きがみられる.

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「日本の大学における資産運用の特徴と新たな展開」 https://t.co/YC9k2f24vZ
アメリカの大学は1980年代から運用を加速させている。日本でも、上智大学、早稲田大学が運用を強化させている。ただ、国内の大学はまだ十分に運用できていない様子。 https://t.co/K4TtTqfvb1
9割方がそのまま元本かぁ… 日本の大学における資産運用の特徴と新たな展開(2019) - J-Stage https://t.co/l2QV1oZ8Pe

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