著者
川喜田 二郎 松沢 哲郎 やまだ ようこ
出版者
日本質的心理学会
雑誌
質的心理学研究 (ISSN:24357065)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.6-28, 2003 (Released:2020-07-05)

フィールド科学と質的方法論の開拓者であるKJ 法創始者の川喜田二郎さん(1920- )にインタビューをし,現場の語り口を生かして要点をまとめた。KJ 法の発想の原点には,今西学派の特徴である未知への冒険精神と,生きた世界に実践的に関与しながら認識するという根本姿勢があった。方法論の基本的特徴には,次の6 点があげられた。1)現場取材と創造的総合の二つからなるフィールド科学。2)ありのままのデータからボトムアップで認識する方法論。3)フィールドノートではなくカード記述によって自由で多様な組み合せの可能性。4)意味を重視した文章見出しの多段階使用。5)雑多なデータを図解化によって統合。6)図解化と言語化による提示と衆目評価による合意形成。

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KJ法の原点と核心を語る ―川喜田二郎さんインタビュー KJ法は微分していくアプローチ https://t.co/QOUSphBKQK
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「この世の中のつかみ取り方」っていい言葉だな。 「ある日忽然とさとった。この世の中をただ映像を見るような感じで見る人間とね、自分がそこで行動者として実践する立場でつかんだのとでは、この世の中のつかみ取り方が違うと。」川喜田二郎インタビュー https://t.co/GW8T5sLBsw
川喜田 二郎, 松沢 哲郎, やまだ ようこ, KJ法の原点と核心を語る, 質的心理学研究, 2003, 2 巻, 1 号, p. 6-28 https://t.co/IpTh7iwDiX https://t.co/s5S4sIHOcW

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