著者
岩田 修二
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.53, no.6, pp.275-296, 2014-12-01 (Released:2015-07-23)
参考文献数
108

日本アルプスの氷河地形研究における転向点1(1940年)は,発見時代の多様な氷河地形を今村学郎がアルプス型氷河地形だけに限定した時点である.転向点2(1963年)は,空中写真判読による日本アルプス全域の氷河地形分布図を五百沢智也が発表した時点である.その後,日本アルプスの氷河地形研究は大きく進展したが,転向点3(2013年)は,「地すべり研究グループ」によって複数の氷河地形がランドスライド地形と認定された時点である.転向点3以後における日本アルプスの氷河地形研究の課題は:1.露頭での詳細調査による氷河堆積物とランドスライド堆積物との識別,2.白馬岳北方山域での氷河地形とランドスライド地形との峻別,3.白馬岳北方山域での山頂氷帽の証拠発見,4.剱岳の雪渓氷河や後立山連峰のトルキスタン型氷河がつくる氷河地形の解明である.つまり,急峻な山地での氷河による侵食・堆積作用とその結果できる地形を見直す必要がある.

言及状況

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本邦氷河学の泰斗、五百沢先生没後は「なんでもかんでも氷河地形に結びつけちゃいかん」という反動が来てるようだ。かなり厳しい批判の論文。https://t.co/5Zvmvq1TEl https://t.co/g4UtzkCQm6
@yois1974 https://t.co/zsBMrmMHLd そうですね。記憶がだいぶ怪しいので、この辺の論文を読んで推測してみました。地理の先生は今村学説に従って「北アルプスに限られた氷河地形があるだけで、他にはない」と言… https://t.co/LlyPtCa7iC

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