著者
大沼 進 北梶 陽子
出版者
NPO法人 日本シミュレーション&ゲーミング学会
雑誌
シミュレーション&ゲーミング (ISSN:13451499)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.5-16, 2007-07-25 (Released:2020-10-01)
参考文献数
27
被引用文献数
2

社会的ジレンマ構造に,利得や情報の非対称性,フローの一方向性,信頼ゲームなどの要素を取り入れた「産業廃棄物不法投棄ゲーム」を開発した.このゲームは五つの異なる利得を持つプレーヤーからなり,利益と産業廃棄物を生み出す排出事業者,産業廃棄物の量を減らす中間処理業者,埋め立て処理をする最終処理業者,産業廃棄物を運搬する一次収集運搬業者および二次収集運搬業者が存在する.いずれの業者も,協カ(適正処理や処理委託)と非協力(不法投棄)を選択できる.8ゲームを実施し,次の結果が得られた.①フェイズを追うごとに不法投棄が減った.②処理フローの下流に行くほど不法役棄が多かった.③排出事業者は罰金やゲーム後の費用負担を恐れて委託金を低く抑える傾向があり,その結果,下流で適正処理費用が不足し不法投棄が増え,多くの費用を負担しなければならなくなった.④業者間の評価では,接触できないプレーヤーに対して信頼が低く,逆に,接触できるプレーヤーに対しては比較的信頼していた.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 1 favorites)

#今日読んだ論文_ 17 産業廃棄物不法投棄ゲームの開発と社会的ジレンマアプローチ ー利得構造と情報の非対称性という構造的与件がもたらす効果の検討一 大沼進 https://t.co/Dsg6TqHZxw (学び) ✅親請けは下請けの不法投棄に責任を負う ✅罰金に備えて委託費をケチると不正が増えてかえって損をする
大沼&北梶2007 "産業廃棄物不法投棄ゲームの開発と社会的ジレンマアプローチ―利得構造と情報の非対称性という構造的与件がもたらす効果の検討―" ゲーミングという手法、面白そう 社会心理学、行動心理学関係の勉強しなきゃ https://t.co/omIQZsTFnH

収集済み URL リスト