著者
関口 由彦
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第49回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.E15, 2015 (Released:2015-05-13)

本発表は、北海道日高地方におけるアイヌ民族の文化継承をめぐる動きを事例として、そこに浮かび上がる「血」、「系譜」、「地域」の観念を検討する。それぞれの観念の複雑な絡み合いが、直接的な人と人とのつながりに基づく「アイヌ」や「仲間」といった自己認識を生み出し、自己のエスニックな帰属が文書資料によって規定される「人種化」(=出自/血統にもとづく帰属集団の固定化)という現実に抗う様態を考察する。

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@club_solid https://t.co/Nl2Bvgc0Fz 北海道アイヌ協会の入会にあたって戸籍資料の提出が求められる場合があり、その手続きが厳格化しているという。 このとき、 地域社会では明らかにアイヌであることが認められ ているにもかかわらず、戸籍に和名の人物しか出てこないという人が少なからず存在し、問題化される

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