著者
蘆原 郁 桐生 昭吾
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.549-555, 2000-08-01 (Released:2017-06-02)
被引用文献数
2

オーディオ信号の広帯域化による可聴域の音質変化について調べるため, 周波数帯域が48kHzと24kHzの検査音を作製し, それぞれの再生時に可聴帯域内に生じるスピーカの非線形歪を観測した。8種類のスピーカについて調べた結果, スピーカの定格周波数範囲の広さに関係なく, ほとんどのスピーカで, 信号の周波数帯域の拡張が可聴帯域内の非線形歪率を増加させることが示された。非線形歪率の変化は, 特にパルス性の検査音の場合に顕著であった。結果から, オーディオ信号の周波数帯域を不必要に拡張することが, 可聴域の音質劣化を招くことが示唆された。

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周波数帯域の拡張に伴うスピーカの非線形歪の増加 https://t.co/VmWswjK6JP
やっぱ歪増えるらしいけど、スイープ使った方法じゃ確認できないのかな、 https://t.co/M8JtVbrVE5
周波数帯域の拡張に伴うスピーカの非線形歪の増加 https://t.co/vjC2datVlo

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