著者
井手口 彰典
出版者
The Japanese Association for the Study of Popular Music
雑誌
ポピュラー音楽研究 (ISSN:13439251)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.3-16, 2004-12-28 (Released:2009-10-29)
参考文献数
22
被引用文献数
1

筆者の考えによれば、いわゆる「ストリートミュージシャン」という言葉によって示される対象は、特に90年代後半からの日本において大きく変質してきている。旧来的には当然であった「芸を演じる」という感覚を持ち合わせない者たちが出現しているのだ。しかしそのような変質に着目する研究的視点は未だ少なく、旧来的なストリートミュージシャン像との間に混乱をきたしている。本論文は、近年現れた「非-芸人」とでも呼びうる新たなストリートミュージシャンを、特に他者との関係性から分析し、旧来的なものとは区分して捉える重要性を提言する。またそのような異質なストリートミュージシャンたちが現れてきた背景を明らかにし、その活動が生み出される機制を考察する。

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『「非-芸人」としてのストリートミュージシャン:「他者」の機能を中心に;井手口,彰典 (2004)』 https://t.co/G4YTLkA4FD
井手口彰典「「非-芸人」としてのストリートミュージシャン」『ポピュラー音楽研究』8、2004年 https://t.co/JLMR5Nfzmv 「別に、誰にも聴いてもらえなくてもいいんですよ。」に始まるインフォーマントの発言は、打ち上げ花火型の演奏会が増えたアマオケの様相を考えるよすがともなろう。
@_Duuun なるほど~https://t.co/9VgsQaeukp これは読んだことあります。都市と規制の問題とかはŽ興味深いと思いつつちゃんと読んではないですね

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