著者
大竹 文雄
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.49-52, 2008 (Released:2011-12-03)
参考文献数
2

本稿では,日本の所得格差の実態を様々な観点から議論する.所得格差の推移を複数の所得データから明らかにし,所得格差の変化の原因を明らかにする.その結果,1980年頃から日本の所得格差が拡大してきたのは事実であるが,長期的な拡大は人口の高齢化が主要原因であったこと,2000年代に入ってからの拡大は年齢グループ内での格差が若年層を中心に観察されることが示される.また,日本の格差拡大は,低所得層の所得低下が原因であることも示される.次に,所得格差に関する意識調査をもとに,格差拡大感が日本で非常に強い理由について分析する.その結果,日本人が所得の決定要因として望ましいと考えてきたものと,実態との間にかい離が生じてきたことが格差感の原因であることが示される.

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