著者
山本 晃輔
出版者
日本認知心理学会
雑誌
認知心理学研究 (ISSN:13487264)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.65-73, 2008-08-31 (Released:2010-07-09)
参考文献数
28
被引用文献数
4 2 6

本研究では日誌法を用い,“プルースト現象”——におい手がかりによって自伝的記憶が無意図的に想起される現象——の調査を行った.30名の参加者は1カ月間,プルースト現象が生起したときに記憶の内容およびその想起状況について記録するように求められた.その結果,ほとんどの記憶が古く,快でかつ情動性が高く,特定的で追体験感覚を伴った出来事であることが示された.加えて,手がかりとなったにおいは快でかつ感情喚起度が高く,命名が容易であった.また,想起状況の分析から,想起時の活動が副次的な手がかりとして作用することはまれであった.さらに,感情一致効果が見られた.これらの結果はにおい手がかりによって喚起された感情がプルースト現象の生起に影響することを示唆している.

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ちなみにプルースト効果っていうのは、フランスの文豪プルーストの「失われた時を求めて」の主人公が硬くなったマドレーヌを紅茶に浸してそれを口にした瞬間、幼い時の幸福な気持ちが蘇ったことが由来になったと言われてます↓ https://t.co/uBEiQca1KA
匂いによってふと昔の記憶が喚起される現象というのは、認知心理学とかではプルースト現象というらしい。ちなみに、視覚や聴覚にはそういう現象はあるのだろうか?/ においによる自伝的記憶の無意図的想起の特性: プルースト現象の日誌法的検討 http://t.co/mgw0oabn

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